どこかの公務員予備校の煽り文句みたいですね。
確かに5月や6月の試験は今から学習を始めても厳しいでしょうが、これからスタートしてもまだ間に合う公務員試験は山ほどあります。
まだ間に合う公務員試験
今から間に合う大卒レベルの公務員試験といえば、公安系2・3回目を除くとやはり何といっても市役所試験です。
市役所試験は、A日程(6月下旬)、B日程(7月下旬)、C日程(9月下旬)、D日程(10月)・・・と何期にも渡って実施されるのですが、この中で最も多くの自治体が参加するのがC日程(9月下旬)試験です。
平成25年度は、全国790市のうち382市(48.4%)がこのC日程で試験を実施しました。
ちなみに昨年の実施日は9/22(日)で、今年は9/21(日)です。
C日程市役所試験のメリット
C日程市役所試験のメリットは日程が遅いことだけではありません。
このC日程の市役所試験、専門試験を課さない自治体が多いのです。
C日程382市中298市、実に78%が「専門なし」(教養や小論文のみ)です。
県庁や政令市だと煩わしい専門試験が課されますが、これがないだけでも負担は随分軽くなります。
専門試験の課される公務員試験を受験する場合、概ね全学習時間の3分の2は専門科目の対策に持ってかれます。社会人のように時間のない人だと、専門科目があるところを受けるなら、会社を辞めなければならないことが多いのです。
C日程市役所試験には偏りがある
このように受験しやすいC日程市役所試験ですが、地域別に偏りがあることには注意する必要があります。
近隣自治体は試験日を同一にする傾向が強く、都道府県別に見ると、A~Dと日程が均等にバラけている自治体はほとんどありません。ある県では全くC日程の試験が実施されないのに、別の県ではほとんどの市がC日程とか・・・。
では、その日程の偏りを都道府県別に見てみましょう。
全国都道府県別C日程市役所試験の多い少ないランキング
【C日程市役所の多い都道府県ランキング】
順位 | 自治体名 | C日程(率) |
---|---|---|
1 | 佐賀県 | 10市中10市(100%) |
1 | 沖縄県 | 11市中11市(100%) |
3 | 栃木県 | 14市中13市(92.9%) |
4 | 山梨県 | 13市中12市(92.3%) |
4 | 長崎県 | 13市中12市(92.3%) |
6 | 埼玉県 | 40市中36市(90.0%) |
7 | 鹿児島県 | 19市中17市(89.5%) |
8 | 島根県 | 8市中7市(87.5%) |
9 | 京都府 | 15市中13市(86.7%) |
10 | 三重県 | 14市中12市(85.7%) |
【C日程市役所の少ない都道府県ランキング】
順位 | 自治体名 | C日程(率) |
---|---|---|
1 | 富山県 | 10市中0市(0%) |
1 | 愛知県 | 38市中0市(0%) |
3 | 静岡県 | 23市中1市(4.3%) |
4 | 山口県 | 13市中1市(7.7%) |
5 | 愛媛県 | 11市中1市(9.1%) |
5 | 高知県 | 11市中1市(9.1%) |
7 | 新潟県 | 20市中2市(10.0%) |
8 | 神奈川県 | 19市中2市(10.5%) |
8 | 長野県 | 19市中2市(10.5%) |
10 | 福井県 | 9市中1市(11.1%) |
どうです?極端に開きがあるのがわかりますね。
日程の重複が最大のメリット
運悪く地元の県にC日程で実施する市役所試験がほとんどない場合は残念ですが、都道府県別に偏りがあるというのは、見方によっては大変大きなメリットになります。
同一都道府県内で実施日が同じ試験が多ければ多いほど、受験生は分散します。つまり、極端に高倍率になる自治体が少なくなるということを意味します。
公務員試験の勉強を始めるのに遅すぎるということはありません。
民間企業の会社訪問に追われ、公務員試験の対策に「出遅れた」と思っている人も決して諦めないでください。
実は9月下旬のC日程こそ公務員試験最大の山場なのです。