借金を一度もしたことがない人と、就職の面接で不合格になる人の共通点

借金と面接


今やクレジットカードは現代人の必需品です。
学生でも1枚や2枚は持ってる方が多いでしょう。

ところが、安易に使って支払いの期日に一度でも遅れると、その情報がCICなどの個人信用情報機関に登録され、以後、新たにカードを作れなくなったりローンを組めなくなったりします。怖いですね~。これがいわゆるブラックです。この記録は当分の間残るので、皆さん支払期日と口座残高には十分注意してください。

勤勉な日本人の中には、借金を嫌いクレジットカードを一切作らない人がいます。私の周りにもいます。いつもニコニコ現金払い。若いうちはそれでもいいのですが、そのまま高齢(30歳以上)になると問題が生じます。こういう人達はいわゆる高齢スーパーホワイトと呼ばれ、ブラックと同列にランク付けされます。つまり、必要が生じてカードを作ろうと思っても中々審査に通らないのです。

意外に思われる方も多いでしょう。
借りたお金を決められた期日に返さなかった人と、借金を一切せず全て現金で払ってきた人が同じに扱われるとは・・・。

信用は一朝一夕に築くことができません。
クレヒス(クレジットヒストリー)を積み重ねることで個人の信用は高まります。

今まで一度も借金をしたことのない人が、
借金を返すという保証はどこにもないのです。

今まで一度も借金を「返した」実績がないのですから。
「借金はしたが、きちんと返済した」という実績がなければ信用できないということです。

ところで。。。

最近模擬面接をしていて、ピントのズレた自己PRを目にすることがあります。

単純化した例で言えば、「明るく社交的な性格なので、皆とうまくやれた」とか「頑張り屋なので、勉強や部活でこれだけの成績を残した」とか・・・。

まるで、自分は能力や性格が優れているので望んだ通りの結果を残せたと言わんばかり。これでは単なる自慢話に過ぎません

性格が大変良い(!)私ですら、こんな意地悪な質問をしたくなります。
「明るく社交的な人を嫌いな同僚がいたらどうするの?」
「自分ひとりどんなに頑張ってもどうにもならないことがあったらどうするの?」

能力や性格面の長所は自己PRでも何でもありません。

受験先によっては、性格面の「長所」「短所」「自己PR」が、ESや面接カードで別々の欄に分けられています。間違っても、自分の持って生まれた先天的な特性により優れた結果を残したと受け取られる稚拙なアピールをするのはやめましょう。

若い頃の苦労は買ってでもしろ!とはよく言われます。
その人が今まで遭遇した困難をどうやって乗り越えてきたかを面接官は聞きたいのです。
努力なり、工夫なり、その人なりの方法で困難を克服しようとすることで、人はそこから何かを学び、そして成長するのです。それがあなたの財産です。

今まで一度も壁に突き当たったことのない人が、
これから幾多訪れる荒波を乗り越えていける保証はどこにもないのです。