ESや面接カードで外来語をカタカナ表記する際のNG集

ESカタカナ表記

エントリーシートや面接カードで外来語をカタカナ表記する際は注意してください。
添削してると、たまにアレ?と思う表記に出くわすことがあります。スルーする採点者もいますが、厳しく減点する採用者もいます。小論文や作文でも同じです。皆さん気をつけましょう。



外来語をカタカナ表記する

元々英語の単語を日本語で表記する際は、一般的にはカタカナで表記します。

学術論文などでは英単語をそのままアルファベットで表記することもありますが、就職試験でエントリーシート、面接カードや論作文を書く際に英語表記することはまずありません。

しかし、もともと外国語の単語なので、日本語で表記する場合に、人により表記の仕方が異なる単語もあります。

外国語のカナ表記は何通りもある

たとえば、英語の「v」は日本語で「ヴ」と表記することに拘る人がいます。

確かに正確に発音すると、「」ではなく「」が正しいでしょう。「cover」を「カバー」ではなく「カヴァー」と表記しているのを頻繁に見かけます。ただ、これなどは人による拘りの範疇なので、「カバー」と書いて減点されることはまずないでしょう。

しかし、明らかに英単語を間違って読んでいる場合などは、減点対象になり得るので要注意です。

減点対象になる可能性の高い表記

まずは、以下の文章を添削してみてください。
間違っている表記は何箇所あるでしょうか?

学生時代の経験
私は学生時代コンビニで3年間バイトしてました。 コンビニには様々なタイプのお客さんが来ます。クレーマーもいます。始めてクレーマーに出会ったときはビビりましたが、ショップで働いてた経験のある同じ部活の先輩がそのコンビニでバイトしてたので、クレーマーへの対処法を先輩と一緒にシュミレーションした結果、どんなお客さんにもクールに対応できるようになりました。この3年間のバイトで私はコミニュケーション能力を身につけることができました。

突っ込みどころ満載の文章ですが、外来語のカタカナ表記ミスに絞って見ていきましょう。

略語や流行語は使わないこと

まず注意してほしいのが、略語や流行語は使わないことです。「エントリーシート」「面接カード」「論作文」などの就職という公式な場で書く文章に、略語や流行語は使わないのが原則です。採用担当者には年配の方もいらっしゃるので、いわゆる「若者言葉」や「業界用語」も控えてください。

  • コンビニ → コンビニエンスストア
  • バイト → アルバイト
  • ビビる → 驚く
  • ショップ → お店(種類も書く)
  • クール → 冷静に

それから「クレーマー」という表記もいかがなものかと思います。
仮にもお客様ですから「苦情を言ってくるお客様」程度の表現に留めておいたほうが無難です。

外来語と言えばもう一つ気になるのが、「ショップ」「ジャケット」「パンツ」「クラブ」など文頭にアクセントのある英単語を平坦に発音する若者の多いことです。就職面接時に問題となることはありませんが、外国人と会話する際は注意しましょう。

英語のスペルは正しく発音すること

発音の細かな違いはともかくとして、スペルそのものを間違ってカタカナ表記している人がかなりいます。しかも、間違っていることに気付かず覚えてしまっているのでたちが悪いのです。

正しく表記している側から見れば笑い事でも、意外と誤って表記している人も多いので注意してください。

  • シュミレーション → シミュレーション
  • コミニュケーション → コミュニケーション

外来語のカタカナ表記は難しい

外来語をカタカナ表記する際の注意事項を述べてきましたが、そもそも外来語を日本語のカタカナで表記することは難しいというか、厳密に言えば無理があるのです。

今朝もJRの駅で「プラットホーム」という表記を目にしましたが、厳密には「プラットフォーム」が正しい表記でしょう。スマートフォンも略されると「スマホ」になります。厳密には「フマフォ」ですよね。でも新聞でも「スマホ」と表記しています。

うるさいことを言い始めるときりがないのですが、就職時には、最低限知性を疑われない程度の表記をするよう心がけてください。