来年の話をすると「鬼が笑う」といいますが、この鬼は赤鬼なんだろうか?青鬼なんだろうか?そんなことはどうでもいいですよね。失礼いたしました。今回は「来年(平成29年)の」公務員試験の話です。
国家公務員総合職の試験日程
3月24日に人事院から発表され、至るところに掲載されているので、もう存知の方も多いと思いますが、来年(平成29年度)から「国家総合職」試験の日程が前倒しになります。
今年(2016年)の1次試験が5月22日(日)で、来年(2017年)の1次試験が4月30日(日)なので、約1ヶ月日程が前倒しです。
2014年に日程後ろ倒しの記事を書いたばかりです。
舌の根も乾かないうちにわずか2年でリバウンドです。
そういえば裁判所もわずか3年で試験名称を元に戻しました。
思えば2014年の日程後ろ倒し発表は衝撃的でした。
国家公務員試験が長きに渡って日程の前倒しを重ね、ついにGW前まで来たところで急激な揺り戻し。
そもそも、昔は大卒レベルの公務員試験というのは7月に実施されるものだったのです。私が受験した20ウン年前は、6月に実施される試験なんて「外交官試験(今はもうない)」ぐらいしかありませんでした。
梅雨明け直後の猛暑の中、(全国一律という理由から)冷房もない教室の中で、汗をダラダラ垂らしながら受験したものです。真夏なのに窓を閉め切るという訳の分からない仕様の試験会場もありました。タンクトップ&短パンに裸足、新聞紙を下に敷いて問題を解くのが正しい受験スタイル。当然、下敷き持参。もちろん、団扇代わりにするためです。うっかりYシャツとジーンズなんかで行こうものなら、滝のように流れる汗で答案用紙がヨレヨレになったりします。
試験に勝ち抜くには、知識の多寡以上に、暑さに強いか否かが重要でした。まるで高校球児ですね。夏の甲子園さながらです。
それが民間企業の会社訪問と競るようにドンドン試験日程が前倒しされ、そして行き過ぎた株価が是正されるかのごとく2015年に揺り戻し。そして今度はまた前倒しです。
人事院は一応、他の国家公務員試験には影響しないとアナウンスしてます。よって、また来年から国家総合職のみ1ヶ月早く試験が実施されるという奇妙な状態に逆戻りです。おそらく、官庁訪問の期間を国家一般職とズラす意味でもこのほうが好都合なんでしょう。
(実は指導する側としても面接の時期がズレるので助かります。)
いずれにせよ、来年の国家総合職志望の人にとっては1ヶ月近く猶予期間が縮まったわけです。しかしそれはライバルにとっても同じことですが。
このように、国家公務員試験は日程変更を1年も前に発表してくれるのですが、市役所や独法は予告なしに突然日程を変えてくることがあります。しかも前倒しと後ろ倒しを繰り返してます。気づいた時は出願期間を過ぎていたなんてことにならないよう注意したいものです。