今年もそろそろ15分の1が過ぎ去ろうとしてますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。(本記事は2014年1月23日初掲です。内容が古い可能性がありますのでご注意ください)
今年の本試験シーズン突入まで残り3ヶ月余りとなりました。大学生の方は後期試験に追われ、いったん公務員試験の勉強は中断している時期でしょうか。
なお、今回は某ブログでちょうど1年前(2013年1月23日)に書いた記事の焼き直しで、はっきり言って手抜きです。
風邪を引いてしんどいので、どうかご容赦ください。
明日出来ることを今日しない
小さい頃、親や先生によく「今日出来ることを明日に延ばすな!」と説教されたものですが、今回は、それとは真逆の話をします。「逆もまた真なり」です。
前回に引き続き今回も「大卒系行政職」寄りの話ですが、その他の区分で受験する方も考え方の参考にはなると思います。
公務員行政職専門科目の出題科目としての特徴による分類
行政職の専門科目には、様々なタイプの科目があります。内容面では、「暗記系」「計算系」や「法律系」「経済系」といった分類基準がありますが、今回は「出題科目としての特徴」という観点で、まずは簡単に分類してみましょう。
ほとんどの受験先で出題される科目 | VS | 特定の試験種でしか出題されない科目 |
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多くの受験先で5問程度出題される科目 | VS | 受験先で2問程度しか出題されない科目 |
日程の早い試験種で出題される科目 | VS | 日程の遅い試験種でしか出題されない科目 |
ご存知のように「専門科目あり」の試験は、行政・心理・福祉・技術といった職種を問わず、1次試験の期間は2ヶ月間に及びます。
つまり、今から本試験シーズン突入までが3ヶ月、本試験シーズンに入ってから終わるまでが2ヶ月。
本試験が始まればそれで終わりではなく、大物の1次試験が終わるまで、まだ5ヶ月もあるのです。
公務員行政職の代表的併願パターンにおける科目別出題問数
そこで、首都圏行政職受験生の代表的な併願パターンである「特別区(5月上旬※平成28年度は6月5日になりました)」「国税専門官(6月中旬※平成28年度は5月29日になりました)」「国家一般職(6月中旬)」「地上関東型(6月下旬)」を例にとって、「科目別の出題数と出題される試験種」を比較分類してみましょう。
【カテゴリー1】
憲 法 | 17 | 「特別区」「国税専門官」「国家一般職」「地上関東型」の全試験種で出題 |
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民 法 | 32 | 「特別区」「国税専門官」「国家一般職」「地上関東型」の全試験種で出題 |
行政法 | 18 | 「特別区」「国税専門官」「国家一般職」「地上関東型」の全試験種で出題 |
経済学 | 38 | 「特別区」「国税専門官」「国家一般職」「地上関東型」の全試験種で出題 |
財政学 | 22 | 「特別区」「国税専門官」「国家一般職」「地上関東型」の全試験種で出題 |
経営学 | 18 | 「特別区」「国税専門官」「国家一般職」「地上関東型」の全試験種で出題 |
政治学 | 14 | 「特別区」「国税専門官」「国家一般職」「地上関東型」の全試験種で出題 |
【カテゴリー2】
行政学 | 12 | 「特別区」「国家一般職」「地上関東型」のみで出題 |
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社会学 | 12 | 「特別区」「国税専門官」「国家一般職」のみで出題 |
【カテゴリー3】
国際関係 | 8 | 「国家一般職」「地上関東型」のみで出題 |
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会計学 | 8 | 「国税専門官」のみで出題 |
商 法 | 2 | 「国税専門官」のみで出題 |
労働法 | 2 | 「地上関東型」のみで出題 |
刑 法 | 2 | 「地上関東型」のみで出題 |
【カテゴリー1】と【カテゴリー2】に属する科目は、5月上旬の特別区の1次までに仕上げておく必要があります(国家総合職を併願する場合はさらに早く)。試験期間の半ばで新しいことを覚えて、それが特別区の問題に出てた時のショックは計り知れません。
「もっと早くやっとけばあと××点取れたのに~涙涙涙」ってことにならないように。。
反対に、【カテゴリー3】に属する科目は慌てて対策する必要はないわけです。
ところで、先日こんな質問を受けました。
「会計学は特別区の試験が終わってからで間に合うでしょうか?」
ある事に時間と労力を割くということは、別の事に投入する時間と労力を失っているということを意味します。試験勉強においては、今日しかできないことを、今日すべきなのです。後にシコリを残さないようにしましょう。
ということで、後期試験期間中の大学生は、いったん公務員の勉強を中断してでも、大学の単位を取ることに専念してください。留年してしまっては元も子もないので。
受験生からの質問に対する回答
では、質問に対する回答です。理屈をこねるより実例を示したほうがわかりやすいと思うので実例を。
【ケース1】
高校卒業後、調理師専門学校を経て板前さんとして8年間腕を磨いてきたA君。一念発起して大卒レベルの公務員受験を決意する。しかし、試験は半年後、とにかく時間がない。本命は特別区。しかし国税や地上も併願する。「会計学」の対策に割いた時間はわずか2日間。しかし本番で7問中6問ゲット。特別区とともに国税専門官にも最終合格! |
【ケース2】
現役大学生のB君。国家公務員試験の対策に追われ、併願先の埼玉県でのみ出題される「労働法」と「刑法」が手付かず。しかし本番は翌日。睡眠時間を考慮すると、残された時間はわずか6時間。猛スピードで暗記に走る。翌日、4問中3問ゲット! |
上記の例は、決してレアなケースではありません。
火事場の馬鹿力恐るべし!です。
皆さんは手っ取り早く効率よく点数を取ってください。
手っ取り早く点数を取るためのノウハウを数年かけて蓄積するという、とんでもなく効率の悪い作業は我々の仕事です。
※なお、この方法、満点や上位合格に拘る方にはお勧めしません。