遅刻は厳禁!公務員試験にはトラップが仕掛けられている

遅刻
この記事は2014年2月14日に投稿された記事の再掲です。

本日は、バレンタインデーだというのに、関東地方は雪で大荒れです。まあ、職場にほとんど女性がいないので、バレンタインなんて関係ないんですがね。

こういう天候の日は、大学入試とかではよく「交通機関の乱れ」という理由で試験開始時刻を遅らせたりするのですが、公務員試験ではそういうことは滅多にありません。台風シーズンのC日程市役所ならともかく、5~6月のトップシーズンは比較的天候が安定している時期であるのがその理由です。



試験を受験できない理由

ほとんどの大卒レベル公務員試験は初夏という気候のよい時期に筆記試験が実施されるので、風邪で受験できないという人も滅多にいなくてその点では安心です。しかし、天候や気候以外の理由で受験できないことが稀にあるので、今回はそのお話です。

公務員試験は遅刻しても受験できる!?

公務員試験の試験案内を見ると、8:30(受付開始)とか、9:00(試験開始)とか時間が複数書かれてあり、一体何時に会場に行けばいいのか分かりにくいのですが、大抵の試験は試験開始ギリギリに会場に到着しても問題ありません。それどころか30分ぐらいの遅刻は大目に見てくれる試験さえあります(それで解答時間が足りるかどうかは別問題です)。

ところが、それに慣れてしまった人向けに、いくつかの試験種で巧妙なトラップが用意されているのでお気をつけください。

試験会場まで行っても受験できないことがある

まずは、以下の試験案内をご覧ください。

国立大学法人等職員採用試験案内

国立大学等の職員はかつて文部科学省の出先機関の職員という扱いで、つい最近まで国家2種の官庁訪問先の一つでした。ところが、国立大学が大学法人化されたのに伴い国家公務員試験から独立し、国立大学や教育機関(大学入試センターや国立博物館など)の職員を採用する「国立大学法人等職員採用試験」として数年前にスタートしました。

したがって、厳密な意味での「公務員試験」ではなくなりました。しかし、試験スタイルが教養のみの公務員試験とほとんど同じであることから、大部分の公務員受験生が併願する非常に人気の高い試験種です。

* * * * * * * * * * * * * * * *

そこで、試験開始時間をよ~くご覧ください。かつての国家2種に仕掛けられていたのと同じトラップが仕掛けられています。

9:00(入室開始)~ 9:40(入室限度)~ 10:00(開始時刻) という部分です。「入室開始時刻」と「試験開始時刻」の間に、「入室限度時刻」というのが設定されています。

また、注意書きにハッキリこう書かれてあります。

入室限度時刻(9:40)に試験室に入室していない場合は、受験できません

* * * * * * * * * * * * * * * *

かつて、国家1種2種3種の時代に人事院は、「入室時刻」ちょうどに全国の試験会場の門を一斉に閉じたことがありました。その年、かなりの人数が1次試験を受験することができず、門の前で突っ伏して泣き崩れる姿も見られました。たった1分遅れただけで、1年を棒に振ることになったわけです。

当然、人事院を責めることはできません。ルールを守ることは公務員として基本中の基本です。決められた時間に入室していなければ棄権とみなされても文句は言えません。

たとえ「入室限度」時刻を設定していない試験種でも、試験会場に到着してから受験番号で校舎や教室を確認したりなど、試験室に辿り着くまで結構な時間がかかります。受付開始時刻には試験会場に入れるよう、当日は余裕をもってお出かけください。